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南西地方全体で非常に複雑なヴィンテージに。様々な悪天候が集まったことから2008年は非常に悪いヴィンテージになると予測されました。
しかしながら最新の醸造や栽培などの世界中の最先端のノウハウを持った醸造家たちのおかげでこのような悪天候が続いたヴィンテージを良いヴィンテージに変える事に成功します。
当然ながらこの年は生産者の年と言う事が出来、良いブドウと努力した生産者のワインを選ばなければなりません。
別の重要な減少としてはこの年は前年に比べて収量が13%マイナスになったことが挙げられます。つまり生産者達はベト病、ウドンコ病、灰色カビ病等多くの病害と戦う事を強いられ、多大な労力と費用を掛けられたと言う事です。
この病害は異常なまでの湿潤な気候が原因で、これほど収量が下がったのは1991年以来の事です。また生産者たちは気温変化が激しかったことや雹や霜が降りた事から花振るいや結実不良の対応にも追われました。
まずブドウ畑に被害が見られたのがフロントン、カオール、そしてマディランの黒ブドウ品種です。辛口白ワインではベルジュラックとジュランソンでは偉大な成功を収めています。
しかし残念ながら数年以内に楽しめる甘口ワインを造る事に成功した一部の生産者を除いてこの気候条件では偉大な甘口ワインを造る事が出来ませんでした。
それでは生産者達にとってコントロールの難しかった気候条件に戻りましょう。ベルジュラック地区の冬と初春、とりわけ2月に20日程霜が観測され、生育サイクルのスタートが難しくなります。
2008年のカオールは3月から生育サイクルが始まり、理想的な春に後押しされて美しい生育を見せていましたが、夏に入ると乾燥したシーズンになり、7、8月中に発生した嵐によって生育は中断されてしまいます。
しかしながら暖かな日中と涼しい夜によってブドウは成熟を完了させる完璧なコンディションを手に入れます。収穫は南西地方全体で10月から開始されました。2008年はここ数年で最も遅い収穫が記録された古典的なヴィンテージです。