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他のフランスのブドウ畑同様南西地方も例外的な暑さに見舞われます。8月にはピークに達し、カオールでは最高気温41.8℃を記録。灼熱のヴィンテージとなった2003年ですが南西地方ではこの異質な気候からワインの品質は向上し素晴らしいものとなりました。
しかし結果は不均一で、とりわけカベルネ・フラン、タナでは若いうちに飲むととても美しい構成をもっていますが、いくつかのものは非常に柔らかく熟成に必要な要素を欠いています。辛口白ワイン、甘口白ワインは一般的に酸が不足しており、購入の際には選別が不可欠になります。
ベルジュラックではこの年41℃を記録しています。春は4月から既にとりわけ暑く8月まで気温の上昇は止まらなかったため、気温が下がるのは9月中旬まで待たなければなりませんでした。赤ワインは豊満かつ奥行きがあり、甘口も素晴らしい品質ですがいくつかのワインは酸が不足しています。
マディラン、カオール、ガイヤックは明らかに熱波に見舞われました。しかしマディランのタナはとても良質で10数年の熟成に耐えられるでしょう。
パシュランの甘口も良い出来で力強さと深みを持っており、ジュランソンも同様に高品質なものが出来上がっています。ただし酸不足には注意が必要です。