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2009年は南西地方全体でとても良いヴィンテージとなりました。出来上がった赤ワインは偉大で、甘口ワインは抜群の出来。残念な事に白ワインはこの2つに並ぶクオリティではありませんがジュランソンとガイヤックでは偉大な成功を収めました。
ベルジュラックの冬は寒く、とりわけ1月には最低平均気温がマイナス0.5℃を記録しています。この寒さはブドウ畑に残る病害を一掃してくれる為とても有益です。春になると穏やかな気候になり生育サイクルは緩やかに進むとともに夏に向けて水分が補填されます。
夏は一転して暑く乾燥したシーズンで降水量150mm、日照時間770時間を記録。質、量ともに十分な収穫が出来ましたが、この暑さからアルコール度数と酸度のバランスがうまく取れず、長期熟成に向いた偉大な辛口白ワインは生産できませんでした。最も成功を収めたのは貴腐から造られる甘口白ワインです。
カオールのブドウ畑は穏やかな春、暖かい夏に非常に分散した雨と言う理想的な時間を過ごします。8月に降った雨は水分ストレスをなくし、ブドウの成熟に最高な環境を提供し、素晴らしく状態の良いバランスの取れた完璧なブドウが収穫されました。
前述したように偉大な成功を収めたのはガイヤック(赤、白ともに)とマディランです。
ジュランソンの甘口ワインはバランスの良さとフィネスを兼ね備えており、甘口の偉大なヴィンテージ2001年にかなり似たヴィンテージとなりました。辛口の白ワインも飲むべき価値のあるものが出来ています。