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2013年の南西地方の天候は複雑で、至る所で花振いやベト病、ボトリティスの痕跡が見られました。この年、生産者たちは生産本数が少ないながらも良質なワインを生み出す事でその才能を発揮します。
カオール地区のブドウ畑は6月に降った雹の影響を受けて収量が大幅に減少。過去20年間で最も収量の落ちた年になりました。それに反して品質は約束されており、熟成させる楽しみを与えてくれるワインが出来上がっています。
マルマンドとデュラスの2つのブドウ畑では前年に比べて収穫が1ヶ月早まった上、雹の影響を受けてデュラスでは前年に比べて30%、マルマンドでは35%もの減少が見られましたが生き残ったブドウからできたワインは上質です。
一方のビュゼとコート・デュ・ブリュロワでも同様に収量が前年に比べて15%減少しましたがフルーティーで良質なワインが出来ています。
ベルジュラック地区では気候条件はボルドー地区の気候条件に左右されますが損失は大きくいくつかのドメーヌでは50%もの損失が見られました。雨が多く湿潤で気温の低い気候から開花は乱れ、2週間にも渡った所為で場所によっては花振るいが多く発生し一房につく実の数は減少。
またメルローなどの早熟な品種ではこの気候の影響を受け、大きなダメージを負いました。
これに対してカベルネ・ソーヴィニヨンやソーヴィニヨン・ブランではこの難しい状況を乗り越えます。ブドウ畑で、選果で、そして醸造所で多くの仕事をした生産者の造るワインは良質なものとなりました。
ジュランソンでは困難な春があったにもかかわらず2013年は非常に良質なワインが出来上がっています。実際花振るいは発生していますが、フェノール類のバランスの良い成熟を妨げる事はなく収穫が行われました。
9月は細かい雨が降り、日照量が多く暖かい季節だったのに加えフェーン現象、初霜の影響もありヴァンダンジュ・タルディヴの製造が早まり、ジュランソンではとても素晴らしい結果を得ています。