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2007年の南西地方は良いヴィンテージとなりましたが、結果はマチマチで、中でも成功を収めたのは辛口白ワイン、甘口ワインでした。しかし稀に酸とフレッシュ感に欠けたワインがあるので選ぶ際には注意が必要となってきます。
また熟成には向いていない年でもあります。カオールとマディランの赤ワインでは良い結果に、その他の赤ワインは5年以内に飲むのが良いでしょう。甘口ワインはとても美しいながらも生産量はかなり減少しました。
ベルジュラック地区の秋は寒く、10月には集中した雨が観測されています。冬も引き続き気温が下がり続け12月、特に最後の2週間は厳しい寒さに見舞われました。4月には通常ではあり得ない程暖かく最高気温23℃を記録するなど、ブドウの生育サイクルは早期スタートを切ります。
5月に入ると涼しくなったため一旦は、生育サイクルスピードは少し落ち着きを取り戻しますが、6月になるとまた気温が上がり始めたせいで開花が始まりました。夏は8月に一部の地域で雨が多かった事を除いてはバランスの良い気候に。
そのため雨の多い地域の生産者たちはブドウが病害に合うのを恐れるなど赤ワイン品種はより一層苦しめられます。しかしこの悪条件は逆に良いワインを生み出しました。
一方で白ブドウは8月の終わりと9月の涼しい気候でも完璧な成熟を果たしておりいくつかのドメーヌでは高品質な甘口ワインが造られています。
トゥールーズ、マディラン、カオールでは豊満かつ繊細でバランスの良いワインが出来たマディランの赤ワインが成功を収めています。
春は暑く雨が多かった事に起因する湿潤な難しい気候でしたが、夏は雨がやみ、太陽が戻りました。
何度か雨が降りましたが、この雨のおかげでタナは成熟を無事迎える事が出来ています。マディランはとても美しいワインが出来上がり、マディランよりも雨が多かったガイヤックでも日照量があったおかげで赤白ともに良いバランスのワインが生産されています。
ジュランソンは一部の区画を除いて素晴らしい夏と良い秋のスタートに支えられ、貴腐が無事に発生。生産者達は最終的に優れた甘口ワインを生産する為に細心の注意を払い選果を行い、窮地を脱します。