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2002年のブルゴーニュ地方は赤、白ともに素晴らしいヴィンテージになり、いくつかの赤、白ワインに関しては上質な仕上がりとなっています。
注意しなければならないのはいくつかのドメーヌの赤、白ワインは素晴らしいものが出来たと言う事です。言い換えればこの年のブルゴーニュのすべてのワインが同様のクオリティを発揮できた訳ではないということです。
シャブリ地区の2002年はとても高い品質のワインが出来た素晴らしい年で、グラン・クリュは特に驚くべきクオリティです。
一部の評論家の人たちは2002年までの20年間で最も偉大な年であると考えています。シャブリ地区の天候はとりわけ穏やかでもなく、同様に偉大なヴィンテージというには不適切な気候でしたが、他のブルゴーニュ地方に比べれば穏やかと言える気候でもありました。
冬の寒さは厳しく、春には霜がおり、夏は降雨と猛暑が交互に来るような天候を記録するなどの生育条件ながらもブドウは健全な状態で完璧な成熟を迎え、9月の20日頃から10月の第2週までに渡って収穫が行われました。
コート・ド・ニュイ地区はシャブリ地区に比べて天候は荒れがち。ブドウの開花は寒い気候によって中断された為、あちこちで花振るいが見られました。春は曇りの日が多く、湿度が高いことからブドウの生育に良い環境ではありませんでしたが、幸運な事に6月10日頃から暖かい日が続き、ブドウの成長は回復していきます。
しかし、このブルゴーニュの南の地区に向かう程不安定だった期間は大きな利点をもたらしてくれました。この環境に適応する為にブドウの果皮が厚くなり、ベト病や灰色カビ病を防ぎます。それに加え、8月にはスコールが襲ったにも関わらず、果皮が厚くなったおかげで雨にも耐えられました。
この時まで生産者達はこの年は凡庸なヴィンテージになると考えており、素晴らしいヴィンテージになるなど願ってもいませんでした。しかし9月の始めからブドウにとって最適とも言える環境に変わり、ブドウは完璧な成熟を迎えました。2002年のコート・ド・ニュイはシンプルに素晴らしい年です。
コート・ド・ボーヌは一般的なブルゴーニュと呼ばれるようなヴィンテージになりました。しかし一般的ながらも2002年らしい特徴を持っています。冬は11月終わりから10度にも満たない程寒く、12月は雪の多い月となりましたが特に大きな影響はありませんでした。
コート・ド・ボーヌのブドウは5月の終わりからの快晴と快適な暖かさの恩恵を受け、最適な生育サイクルのスタートを切ります。他の地区同様、夏には不安定な天候が記録されていますが、9月15日から理想的な環境で収穫されたブドウは健全で素晴らしいワインに仕上がりました。