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2012年という複雑でブドウ畑、生産者ともに疲弊したヴィンテージの後の2013年ヴィンテージは生産者達の慰めにはなりませんでした。実際2013年ヴィンテージのブルゴーニュ地方の天候はシャブリ地区を除いて雹や霜の被害が発生し、生産者たちをナーバスにさせます。
この年のシャブリ地区は変わりやすく荒々しい天候だったせいでブドウはこの環境に適応するのにいくつもの困難がありました。春は、霜こそ下りませんでしたが、寒く雨の多い複雑な天候で、開花が遅れたのと花震いが見られます。
しかし夏になると湿度や高温の恐れが無かった訳ではありませんが、シャルドネは美しい成熟を見せました。ただし生育サイクルは遅く、シャブリ地区でも最初の収穫が行われたのは10月に入ってからと言う異例の遅さで収量もマイナス4000hlという悲惨な結果になります。
しかし品質は高くワイン自体の問題はありません。
コート・ド・ボーヌ地区では雹によって大きな影響を受けました。7月23日に降った雹は区画によっては最大で90%、トータル1350haに影響を与えます。最も影響を受けた村はムルソー、ヴォルネイ、ポマールで、ボーヌ村では70〜90%、アロース、ムルソー、ポマール村で30〜70%の損失が出ました。
生産者たちは50%近くとかなり厳しいダメージを負い、過去稀に見る収量の少ないヴィンテージとなりました。
2013年ヴィンテージのブルゴーニュ地方は全体的に気温が低く湿度が高い気候でした。春は開花にとって好ましい季節とは言えず、例年より3週間程の遅れや花震い、結実不良が起こります。
幸いな事に夏の天候は7月の嵐を除いてブドウの成熟に好ましい天候に変わりました。9月の収穫期の少し前は温暖で雨が多かった事から灰色カビ病が発生しブドウが腐敗する事もあった為、選果を行う必要がありましたが、収穫されたブドウの品質に問題はありません。