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ブルゴーニュ地方 (2007)

2007年のブルゴーニュ地方シャブリ地区は冬の始まりから平均気温を上回るなど暖かい年の兆候が見られました。この温暖な気候はブドウの生育サイクルを早めます。冬に引き続き、春も暖かく発芽だけでなく開花も5月にスタート。 この温暖な気候は続くと予想されていましたが、それに反して夏の初めから中頃まで平均気温よりも低い気温に加え雨が降るなど涼しい季節に取って代わります。 9月には北風を伴った暖かい気候が戻ってくるなどブドウの成熟を手助けし、9月の第一週、恵まれた環境の中、少しばかり早い収穫が開始されました。2007年のシャブリは強いミネラルにヨードのニュアンスのある古典的なシャブリが出来た良年になりました。

コート・ド・ニュイ地区のこの春の気候は同じブルゴーニュ地方と言えど、ヨンヌ県シャブリ地区とは異なります。穏やかな冬はブドウの生育サイクルにとって最適なスタートとなりました。 この穏やかな気候のおかげで発芽は4月中旬に始まり、いくつかの場所で開花も少し早い5月20日から始まるなど好条件に恵まれていました。しかし5月の最終週から一変。雨が降り、寒く湿度の高い季節を迎え台無しとなります。 夏も雨が多く降り、特に7月は過去30年間で最も雨の多いシーズンを記録。8月の前半も引き続き、雨が降り続け、後半になって雨はやみますが涼しく、湿度の高い月となりました。 不幸中の幸いとして寒さのおかげで灰色カビ病の蔓延だけは防げましたが、最良のワインを造る為に生産者たちはブドウの選別が不可欠となってしまいます。 9月は一転して天候が回復し、収穫に最適なシーズンとなりました。2007年のコート・ド・ニュイ地区は、選果に力を入れた生産者はフィネス溢れるワインを生み出したグッド・ヴィンテージです。

コート・ド・ボーヌ地区もコート・ド・ニュイ地区に見られたように穏やかな冬を過ごし、2、3月は14℃に届くような天候でした。4月も引き続き温暖で生育サイクルを早め、5月には開花が始まります。 夏は寒暖の差が激しく、雨の多い季節となり、区画ごとの成熟度に大きなばらつきが見られました。アペラシオンごとに収穫時期が異なり9月1日〜9月15日の間に行われ、2007年はコート・ド・ボーヌ地区の赤白ともに繊細かつ緻密なワインが多く出来上がりました。

[参照元: www.vin-vigne.com]