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2012年ヴィンテージもまた生産者たちは苦労させられました。雨、湿度、猛暑、霜、雹などあらゆる天候上の問題が起きたため、生産者たちは冷静に対応する必要が出てきます。対応に成功した生産者は偉大なヴィンテージに並ぶレベルのワインが造られた年です。
2月に数回低い気温を記録した事を除いて冬は例年のブルゴーニュ地方よりも穏やかでしたがその前の12月は例年の平均降水量100mm強にも満たない程乾燥していました。この雨の少なさは珍しい事に湿度が高くなる5月まで続きますが、気温は5月、6月ともに十分な上昇を見せています。
この天候はブドウの花震いや結実不良を引き起こし、湿度の高さからウドンコ病やベト病が発生しました。収量は既に大幅に減少してしまいましたが、ブドウの生育に好ましい気候に変われば、凝縮感のあるブドウができるとこの時期から予測されています。
夏に入るとブドウの成熟を妨げる雨が降らないなど少し穏やかな天候になります。続く短期間の猛暑によって露出しているブドウが焼けた事に加えて雹害も発生した為、収穫量は大幅に落ちましたが分厚い果皮に守られたブドウが幸いな事に凝縮度を増します。
収穫は晴天の中行われ、ブドウの収量は大幅に減少しましたが、残ったブドウの品質は高く、凝縮感のあるブドウが出来た事から、2012年ヴィンテージは難しいヴィンテージでありながらも最良のヴィンテージの1つに数えられる珍しいヴィンテージとなりました。