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2009年のブルゴーニュは全ての地区で成功したと言える年です。2006〜2008と生産者たちにとって難しい3年間の後に素晴らしいヴィンテージが現れました。
シャブリ地区の冬は寒く、12月には雪混じりの雨が記録されています。2009年は春の訪れが早くブドウの生育サイクルも早い時期から始まります。前半は平均気温を下回る気温でしたが後半に入ると平均気温を上回り例年よりも早い開花を迎えました。
6月と7月には雨が降りますが直ぐにブドウの成熟を手助けしてくれる素晴らしい8月に取って代わります。収穫は9月10日から開始され、2009年のシャブリ地区のワインは直ぐに偉大なワインだと評価されました。
コート・ド・ニュイ地区の気候は他の地区に比べて難しく、冬はシャブリ地区よりも寒く、雪も記録されています。
春はシャブリ地区同様訪れが早く生育サイクルも早まり4月前半には発芽が見られましたが、その反面、嵐、雨によって灰色カビ病、ウドンコ病、ベト病などの病害がもたらされ、生産者たちは対応に追われます。この雨や嵐の季節は暖かく、晴天に恵まれた8月まで長引きました。
この晴天は8月15日にほんの少し嵐が起こっただけで収穫期まで安定します。収穫は9月10日あたりから開始され、ブドウは健全かつ完璧な成熟を迎えて収穫されました。エレガントかつ豊満なワインが出来た偉大な2009年ヴィンテージです。
コート・ド・ボーヌ地区もシャブリ地区同様の気候に苦しみますが冬に関してはシャブリ地区よりも降雪量は少なく、古典的なブルゴーニュと言われるような天候でした。春になると急に気温が上がったため、ブドウの生育サイクルは早まったのに加え急速にスタートします。
この例外的な暑さは湿気と嵐をもたらし、ウドンコ病やベト病と言った病害を引き起こしました。開花は5月20日から5月末までの間に記録されています。6、7月は雨の日と晴天が交互に来るような非常に不規則な季節となり、7月には再び嵐が畑を襲いました。
湿度が高い中、7月下旬にはヴェレゾンが始まったため、生産者達はウドンコ病やベト病に掛かる事を恐れていましたが幸いな事に8月半ばから天候が安定しブドウの成熟を手助けします。
ピノ・ノワールは灰色カビ病に掛かったものもありますが、畑と醸造所、二度に渡る厳密な選果のおかげでこの年は白ワインよりも素晴らしいワインが造られました。白ワインも赤よりはほんの少し評価が落ちますが、それでもとても偉大なワインが造られています。
コート・シャロネーズでも素晴らしい赤ワインと白ワインが造られました。