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2011年のブルゴーニュは成功を収めた一方で簡単ではなかった年でもあります。いくつかの季節的な現象は生産者達に最悪の事態を想定させます。しかし生産者達のノウハウとブルゴーニュを象徴するピノ・ノワールとシャルドネといった品種の驚異的な適応能力は、旱魃や嵐が生じた夏に対して有効でした。
2011年のシャブリ地区の秋は平均降水量139mmを下回る乾燥したシーズンとなります。冬、春も乾燥した季節が続き、例年よりブドウの生育サイクルが早くスタートしました。夏の始まりには嵐がブドウ畑を襲い、いくつかの区画が被害を受けます。
また7月、8月にも雨は強まり、ブドウ畑の被害は拡大したことで収穫の際に選果を行う必要が出てきました。収穫は9月1日から開始され、生き残ったブドウは健康かつバランスの良いフェノリックを持ったブドウになりました。
コート・ド・ニュイでもシャブリ地区に似た気候のもと、同様の処理を受けます。春は北のシャブリ地区よりも暖かく一時期は29℃にも達する程暖かい気候になりました。7月には雹を伴った嵐が降りブドウ畑に被害を与えたのに加えて、灰色カビ病が発生します。
この雨によってブドウの成熟は古典的なブルゴーニュらしさがもたらされました。収穫は白ブドウが8月の終わりから、黒ブドウが9月の頭から開始され、繊細かつバランスの取れたブドウが収穫されました。
コート・ド・ボーヌ地区の2011年は繊細な骨格と非常に美しい口当たりをもつ素晴らしい長期熟成にも間違いなく耐えられる偉大な白ワインと良質な赤ワインが出来ました。