Corse

コルシカ島



[Wine-growing areas on Corsica and the location of the various appellations]. Retrieved from https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4d/Vignobles_corse.png

フランス×イタリア

コルシカ島は地中海、イタリアの西側に位置する島で、かの有名なナポレオン生誕地として有名。またイル・ド・ボーテ(美の島)と呼ばれる美しい自然からフランスで人気の観光地です。特産品は豚や豚を使ったハム、ソーセージ、他にもコルシカ島特有のチーズ、ブロッチュ、ハチミツが有名です。コルシカ島は>イタリア・トスカーナの方言の影響を受けたコルシカ語と呼ばれる独自の言葉があり、イタリアの風土、文化が残っているとも言えます。


北と西

コルシカ島は地中海に浮かぶ島の中でも4番目に大きい島で兵庫県程の大きさです。島全体でワインの生産が行われていますが、北に位置するパトリモニオ、西海岸のアジャクシオがコルシカの2大産地です。全体的に土壌は花崗岩質で、一部粘土石灰岩土壌があります。地中海に位置するだけあって日照量は多いです>が、寒暖の差は大きく、海からのミストを含む冷たい風、山からの吹き下ろしがあるので涼しさを感じられます。赤、白、ロゼワインが造られていますが、ロゼと赤ワインが多く全体の90%弱を占めます。


イタリア品種

コルシカ島は位置的には、トスカーナの直ぐ近くで、(ボルゲーリから島が見えます)栽培されているブドウ品種も、長い事イタリア領だったので赤はニエルキオ(サンジョベーゼ)、白はヴェルメンティーノが多く、フランス南部のワインというよりもイタリアワインのような印象があります。他にはコルシカの土>着品種スキアカレロがあります。スキアカレロは花崗岩土壌での栽培に最適で島の西部アジャクシオで生産が盛んです。


地元消費

コルシカのワインは生産量が少なく、生産された殆どが地元コルシカで消費されるため、日本はもとよりフランス本土でも見つけるのが難しいと言われています。


コルシカ島の近代化

1980年代からコルシカ島のワイン造りも量より質を求める傾向になり、高品質のワインが出来てきました。アントワーヌ・アレナを筆頭に世界中の星付きレストランでオン・リストされるようになり、知名度も上がっています。また近年ではグルナッシュ、サンソー、シラーなどフランス本土の品種も栽培されるよう>になっており、新しいコルシカワインが楽しめるようになるでしょう。


意外にも

コルシカで造られる赤ワインには海風を受ける影響か磯のニュアンスがあり、一般的に赤ワインと相性が悪いと言われている海苔、ウニ、サザエなどの食材と合わせて飲んでも合います。



ヴィンテージ情報

2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年


生産者一覧